中学公民|選挙と政治参加

一票から、
政治につながる。

民主政治では、国民が代表者を選び、さまざまな方法で政治に意思を伝えます。選挙のしくみと政治参加をつなげて学びます。

1|選挙はなぜ必要?

国民が代表者を選び、政治に意思を反映する

日本では、国民がすべての政治上の決定を直接行うのではなく、選挙で選ばれた代表者が議会で政治を進める代表民主制(間接民主制)を基本としています。

国民→ 選挙 →代表者→ 議会 →政治

2|18歳からの選挙権

満18歳以上の日本国民が国政選挙に参加する

国政選挙では、満18歳以上の日本国民に選挙権があります。選挙権年齢は2016年に20歳以上から18歳以上へ引き下げられました。地方選挙では、その地域に一定期間住所があることなどの条件もあります。

理解チェック

18歳から持つ選挙権

現在の日本では、国政選挙の選挙権は満18歳以上の日本国民に認められています。
選挙権年齢が18歳以上になったことで生まれた変化として適切なものはどれですか。

3|選挙の基本原則

一人ひとりの意思を公平に政治へつなげる

普通選挙財産・納税額・性別などで選挙権を制限しない
平等選挙一人一票を基本に、一票を平等に扱う
直接選挙有権者が代表者を直接選ぶ
秘密選挙誰に投票したかを秘密にする
理解チェック

普通選挙

普通選挙では、財産や納税額、性別などを理由に選挙権を一部の人だけに限りません。
普通選挙の説明として適切なものはどれですか。

4|小選挙区制と比例代表制

票を議席につなげる方法が違う

小選挙区制

1つの選挙区から1人を選びます。地域の代表が明確になりやすい一方、当選者以外への票はその選挙区の議席に直接結び付きません。

比例代表制

政党などの得票に応じて複数の議席を配分します。得票の割合を議席へ反映させることを重視する制度です。

理解チェック

小選挙区制

小選挙区制では、1つの選挙区から1人の代表を選びます。
小選挙区制で代表が選ばれる流れとして適切なものはどれですか。

理解チェック

2つの選挙制度を比べる

小選挙区制と比例代表制では、票を議席へ結び付ける方法が異なります。
2つの制度の違いとして適切なものはどれですか。

5|衆議院と参議院の選挙

どちらも複数の選挙方法を組み合わせている

衆議院議員総選挙

小選挙区制と比例代表制を組み合わせた小選挙区比例代表並立制で議員を選びます。

参議院議員通常選挙

選挙区選挙と比例代表選挙で議員を選びます。衆議院とは選び方の細部が異なります。

同じ「国会議員を選ぶ選挙」でも、衆議院と参議院では選挙制度が同じではありません。制度名だけでなく、どのように票を代表へ結び付けるかを見ることが大切です。

6|政党の役割

考えの近い人が集まり、政策の実現を目指す

政党は、政治について共通する考えを持つ人々が集まり、政策の実現を目指す組織です。選挙では政策や公約を示し、国民は候補者だけでなく政党や政策も判断材料にできます。

国民の意見・課題→政党・候補者→ 政策を示す →選挙

7|選挙だけが政治参加ではない

政治に意思を伝える方法はいくつもある

選挙・投票

代表者を選ぶ、最も基本的な政治参加です。

請願・陳情

国や地方公共団体などに、制度の改善や要望を伝える方法があります。

意見を伝える

政策への意見募集や議員への意見表明などを通じて考えを伝えることができます。

情報を確かめる

ニュース、政党・候補者の政策、公的資料などを比較して考えることも政治参加の土台です。

8|世論と政治

多数の意見だけをそのまま政治にするわけではない

世論は社会の多くの人々が持つ意見や考えです。政治では世論を受け止めることが重要ですが、代表者は法律、財政、将来への影響、少数者の権利なども考えながら判断する必要があります。

政治参加では「誰が言っているか」だけでなく、情報の根拠や複数の立場を確かめ、自分で考えることが重要です。

まとめ

選挙は、国民と政治を結ぶしくみ

18歳以上の有権者は選挙を通して代表者を選びます。選挙制度によって票が議席へ結び付く方法は異なります。また、政治参加は投票だけではありません。政策を知り、意見を伝え、社会の課題について考えることも民主政治を支えます。