中学公民|国際社会と国際連合

国どうしは、
どう協力している?

世界には主権をもつ多くの国家があります。国際法や条約、国際連合の仕組みを通して、国境を越える問題にどう向き合っているのかを学びます。

1|国際社会

世界は主権国家の集まり

国際社会は、それぞれが主権をもつ国家の集まりとして成り立っています。国家の基本的な3要素は、領土・国民・主権です。

領土

国家の権力が及ぶ地理的な範囲。

国民

その国家を構成する人々。

主権

政治を自ら決定する国家の権限。

理解チェック

主権国家の3要素

主権国家を成り立たせる基本的な要素として、領土・国民・主権があります。
主権国家の3つの要素を正しく組み合わせたものはどれですか。

2|国際法と条約

国どうしにも共通のルールがある

主権国家どうしの関係を規律するルールが国際法です。その中には、国家間の合意によって結ばれる条約や、国家の慣行から成立する国際慣習法などがあります。

理解チェック

国際法

主権をもつ国家どうしが安定した関係をつくるには、共通のルールが必要です。
国際法が国際社会で必要とされる理由として適切なものはどれですか。

3|国際連合

第二次世界大戦後の1945年に成立

国際連合(国連)は1945年に設立されました。国際の平和と安全を維持し、国家間の友好関係や国際協力を進めるための国際機関です。

国連は「世界政府」ではありません。主権をもつ加盟国が、共通の問題について話し合い、協力するための仕組みです。
理解チェック

国際連合

国際連合は第二次世界大戦後の1945年、国際平和と安全の維持や国際協力を進めるために設立されました。
国際連合が設立された年はいつですか。

4|国連総会

すべての加盟国が参加する

国連総会にはすべての加盟国が参加し、国際社会の幅広い問題について討議します。各加盟国は総会で1票をもちます。

5|安全保障理事会

国際の平和と安全に主要な責任をもつ

安全保障理事会は15か国で構成されます。そのうち、アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国が常任理事国、残る10か国が非常任理事国です。

国連総会と安全保障理事会すべての加盟国が参加する総会と、15か国で構成される安全保障理事会を比較する図。国連総会すべての加盟国幅広い国際問題を討議安全保障理事会15か国常任5 + 非常任10平和と安全に主要な責任
理解チェック

総会と安全保障理事会

国連総会には全加盟国が参加します。一方、安全保障理事会は15か国で構成され、国際の平和と安全に主要な責任を負います。
安全保障理事会と国連総会の違いとして適切なものはどれですか。

6|常任理事国と拒否権

5か国には特別な権限がある

安全保障理事会の5常任理事国には拒否権があります。手続事項以外の重要な決定では、常任理事国の反対票があると決議が成立しません。この仕組みは大国の協力を重視する一方、常任理事国が対立すると決定が難しくなる面もあります。

7|PKO

紛争から平和への移行を支える

国連平和維持活動(PKO)では、任務に応じて停戦監視、住民保護、警察・行政への支援などが行われます。軍人だけでなく警察官や文民も活動に参加します。

理解チェック

PKO

国連平和維持活動(PKO)は、紛争の影響を受けた地域で停戦監視や住民保護などを行い、平和への移行を支えます。
PKOの目的を説明したものとして最も適切なものはどれですか。

8|さまざまな国際機関

課題ごとに専門的な役割を担う

WHO

世界保健機関。国際的な保健・公衆衛生の課題に取り組みます。

UNICEF

国連児童基金。世界の子どもの命や健康、権利などを守る活動を行います。

そのほかの機関

食料、教育、文化、難民など、さまざまな分野で国際的な協力が行われています。

理解チェック

国際機関

国際社会では、WHOが保健分野、ユニセフが子どもの支援など、それぞれの専門性を生かして活動しています。
国際機関の役割を説明したものとして適切なのはどれですか。

9|なぜ国際協力が必要?

国境を越える問題は、一国だけでは解決しにくい

気候変動、感染症、貧困、飢餓、難民、紛争などは、一つの国だけで解決することが難しい問題です。主権国家が共通のルールをつくり、情報・資金・人材などを持ち寄って協力することが必要になります。

国際協力の流れ複数の主権国家が国際法や国際機関を通じて共通課題に協力して取り組む図。主権国家それぞれ異なる立場協力の仕組み国際法・条約国際連合など共通課題平和・環境・保健など

まとめ

主権国家が、ルールと話し合いで協力する

国際社会は主権国家の集まりです。国どうしは国際法や条約という共通のルールをつくり、国際連合などを通じて話し合い、協力しています。国連には総会や安全保障理事会などの仕組みがあり、PKOや専門的な国際機関も国境を越える課題への対応を支えています。