中学公民|地方自治
地域のことを、
地域で決める。
都道府県や市町村は、住民の暮らしに近い政治を担います。住民、首長、地方議会がどのようにつながっているのかを学びます。
- 住民自治と団体自治
- 二元代表制
- 条例と直接請求
- 地方財政
1|地方自治とは
地域の政治を、住民の意思と地域の自主性で進める
日本国憲法は第8章で地方自治を保障しています。都道府県や市町村などの地方公共団体が、法律のもとで地域の実情に応じた行政を担います。
憲法が保障する地方自治
2|住民自治と団体自治
「住民の意思」と「地域の自主性」の2つで考える
住民自治
地域の政治を住民の意思に基づいて行う考え方です。首長や地方議会議員を住民が直接選ぶことなどに表れます。
団体自治
地方公共団体が一定の自主性を持ち、地域の行政を自らの判断で担う考え方です。
住民自治と団体自治
3|首長と地方議会
住民が2つの代表を直接選ぶ「二元代表制」
地方自治では、住民が知事・市町村長などの首長と地方議会議員をそれぞれ直接選挙で選びます。国政で国会が内閣総理大臣を指名する仕組みとは大きく異なります。
首長と議会を別々に選ぶ
4|条例
地域の実情に合わせてルールをつくる
条例は地方公共団体が定める地域のルールです。地方議会が審議・議決し、法令に反しない範囲で、その地域の課題や実情に応じた決まりを設けます。
地域のルールをつくる地方議会
5|地方公共団体の仕事
市町村と都道府県が役割を分担する
市町村
ごみ処理、子育て支援、福祉、防災など、住民の生活に身近な仕事を多く担います。
都道府県
高等学校、警察、広域的な道路整備など、市町村を越える広い範囲の仕事を担います。
暮らしを支える地方行政
6|住民の直接請求
選挙の後も、住民は地方政治に直接関われる
地方自治では、住民が一定数の署名を集めるなど法律で定められた手続きを通して、条例の制定・改廃、監査、議会の解散、首長や議員などの解職を求める直接請求制度があります。
住民によるリコール
7|住民投票
重要な地域課題について、住民の意思を直接確かめる
自治体では、条例などに基づいて住民投票が行われることがあります。代表制を基本としながら、重要な課題について住民が直接意思を示す方法です。投票結果の法的な位置付けは、どの制度に基づく住民投票かによって異なります。
8|地方財政
行政サービスを支えるお金は、1種類ではない
地域差を調整する地方交付税
9|地域が抱える課題
人口減少や高齢化も、地方自治の問題につながる
地域によって人口構成、産業、交通、財政などの条件は異なります。人口減少や高齢化が進む地域では、交通・医療・福祉などを必要とする人がいる一方、それを支える働き手や利用者が減り、サービスを維持することが課題になります。
人口が減る地域の課題
まとめ
地方自治は、暮らしに最も近い政治
地方自治は、住民自治と団体自治を柱としています。住民は首長と地方議会議員を直接選び、選挙後も直接請求や住民投票などを通して地域政治に関わることができます。自治体は条例をつくり、財源を確保しながら、地域ごとの課題に応じた行政を進めています。