社会|日本の特色ある地域
寒い・雪の多い地域の暮らし
北海道の寒さと日本海側の大雪。気候や地形の違いを比べながら、家・道路・産業に見られる工夫を探しましょう。
- 地図と雨温図
- 雪が多い理由
- 住宅と交通
- 農業・観光
1|地域を確かめよう
寒い地域と雪の多い地域は同じ?
北海道は冬の気温が低い地域です。一方、新潟県などの日本海側には、冬に雪が多く降る地域があります。寒さが厳しいことと、雪が多いことは同じではありません。北海道の中でも場所によって雪の量は異なります。
新潟県は本州の日本海側にあります。冬の季節風と山地の関係を、次の図で確かめましょう。
2|冬の気温
北海道はどれくらい寒い?
札幌と東京の雨温図を、同じ目盛りで比べましょう。赤い線は平均気温、青い棒は降水量です。
出典:気象庁1991〜2020年の月別平年値(platform DB登録値)。平均気温は−10〜35℃、降水量は0〜400mmの共通目盛り。
理解チェック 1
北海道の気候の特徴として適しているものはどれですか。
北海道は北に位置するため、冷帯に近い気候の特徴があります。冬の寒さと夏の涼しさをあわせて考えることが大切です。
3|日本海側の雪
なぜ日本海側では雪が多い?
冬には大陸から冷たい季節風が吹きます。季節風は日本海を渡る間に水蒸気を取り込み、日本列島の山地にぶつかって上昇します。そこで雪雲が発達し、日本海側で雪が降りやすくなります。
冬の季節風と山地による降雪のしくみを表した模式図。地域や天候によって実際の降り方は異なります。
新潟と東京の冬の降水量も比べましょう。降水量には雨と雪の両方が含まれるため、降水量と積雪量を同じものとして考えないことが大切です。
出典:気象庁1991〜2020年の月別平年値(platform DB登録値)。
理解チェック 2
日本海側で冬に雪が多くなる理由はどれですか。
日本海で水分を含んだ季節風が山地で雪を降らせるため、日本海側では雪が多くなります。
4|寒さに備えた家
家の中を暖かく保つには?
北海道などの寒い地域では、外の冷気を入れにくくし、家の中の暖かさを逃がしにくくする工夫が見られます。
断熱・窓・玄関の工夫を示す模式図。実際の住宅の構造はさまざまです。
理解チェック 3
寒い地域の家で断熱材や複層ガラスを使う主な理由は?
断熱材や複層ガラスは、室内と屋外の熱の移動を抑え、暖かさを保つのに役立ちます。
5|雪に備えた家
屋根に積もる雪をどうする?
雪の多い地域では、屋根に積もる雪の重さや、落ちる雪の危険を考えて家をつくります。雪が滑り落ちる屋根もあれば、雪を落とさずに安全に管理するよう設計された屋根もあります。
屋根の工夫の比較図。雪下ろしや落雪には危険が伴うため、安全対策が必要です。
また、積雪の多い場所では、出入口が雪に埋もれにくいようにする工夫も見られます。
理解チェック 4
除雪や雪下ろしを行う目的はどれですか。
雪が積もると道路や建物に影響が出ます。そのため地域では安全に生活するための工夫が行われています。
6|交通と暮らし
雪が積もった道路をどう守る?
大雪は道路や鉄道の運行に影響します。地域では除雪車を使ったり、水で路面の雪を融かす消雪設備を設けたりして、交通を守っています。
除雪車と消雪設備の模式図。消雪設備は水を利用するため、地域の水資源や気温なども考慮して運用します。
吹雪や雪崩などの危険に備え、道路を守る設備や交通規制が必要になることもあります。
理解チェック 5
雪の多い地域で除雪が行われる理由はどれですか。
雪が多い地域では、安全に生活するために除雪などの工夫が行われています。
7|産業
寒さや雪を暮らしの仕事に生かせる?
寒さや雪は生活の負担になることもありますが、地域の仕事や観光に生かされることもあります。
理解チェック 6
雪を地域の産業に生かしている例はどれ?
雪室は雪の冷たさを利用して農産物などを保存する仕組みです。雪まつりやスキー観光もあります。
まとめ
自然環境に合わせた暮らしの工夫
| 自然環境 | 暮らしや産業の工夫 |
|---|---|
| 冬の気温が低い | 断熱・複層ガラス・暖房 |
| 日本海側で雪が降りやすい | 屋根の工夫・除雪・消雪設備 |
| 大雪が交通に影響する | 除雪車・交通の安全対策 |
| 寒さや雪が地域の特色になる | 農業・雪の観光・雪室 |
自然の厳しさに備え、自然の特色を生かす。地域によって異なる工夫を確かめましょう。