中学地理|日本の諸地域

近畿地方は、
歴史と現在がどうつながっている?

長く政治・文化の中心だった京都・奈良、商業都市として発展した大阪、港を生かした神戸。7府県の位置を確かめ、歴史・都市・工業・農業のつながりを学びます。

1|近畿地方はどこ?

本州の中央より西にある7府県

近畿地方は、三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の7府県からなります。大阪湾を囲む地域には大都市が集まり、内陸には京都・奈良など長い歴史をもつ地域があります。

日本地図の中で近畿地方を黄色で示した地図出典:国土数値情報(行政区域データ、2026年)を加工して作成

2|7府県を地図で見てみよう

大阪湾の周りに大都市が集まる

近畿地方7府県の府県名入り地図出典:国土数値情報(行政区域データ、2026年)を加工して作成

大阪・京都・神戸は鉄道や道路で結ばれ、人や物が行き来しています。一方、それぞれの都市には異なる役割と特色があります。

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近畿地方きんきちほうの大都市だいとし

近畿地方きんきちほうには大阪おおさか、京都きょうと、神戸こうべなどの都市としがあります。都市としごとに役割やくわりや特色とくしょくは異ことなりますが、交通こうつうや経済けいざいの中心ちゅうしんとして結むすびついています。複数ふくすうの都市としが地域ちいきを支ささえています。
近畿地方きんきちほうの都市としについて適切てきせつな説明せつめいはどれですか。

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都市としどうしの結むすびつき

大阪おおさか、京都きょうと、神戸こうべは鉄道てつどうや道路どうろで結むすばれています。人ひとや物ものが行いき来きしやすく、地域ちいきの活動かつどうが活発かっぱつになります。都市としどうしのつながりが発展はってんを支ささえています。
鉄道てつどうや道路どうろで都市としが結むすばれると、どのようなことにつながりますか。

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都市としの役割やくわりを比くらべる

京都きょうとは歴史れきしや文化ぶんかで知しられ、大阪おおさかは商業しょうぎょうが発達はったつしています。神戸こうべは港みなとを生いかした物流ぶつりゅうが盛さかんです。都市としごとの特色とくしょくが近畿地方きんきちほうの発展はってんにつながっています。
近畿地方きんきちほうの都市としについて分わかることはどれですか。

3|京都・奈良に残る歴史と文化

昔の政治・文化の中心が、現在の地域の特色になった

近畿地方には長く都が置かれ、寺院や神社、歴史的な建物、伝統行事などが受け継がれてきました。京都では、都で必要とされた織物や工芸品をつくる技術も発達しました。

都が置かれる → 人・文化・技術が集まる → 建物や伝統産業が残る → 現在の近畿の特色につながる
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政治せいじの中心ちゅうしん

近畿地方きんきちほうには、長ながい間あいだ都みやこが置おかれた京都きょうとがあります。政治せいじの中心ちゅうしんとして多おおくの人ひとや文化ぶんかが集あつまりました。その歴史れきしは現在げんざいにも受うけ継つがれています。
京都きょうとが歴史的れきしてきに政治せいじの中心ちゅうしんとなったことで、どのようなことが起おこりましたか。

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文化ぶんかが受うけ継つがれる理由りゆう

近畿地方きんきちほうには寺院じいんや神社じんじゃ、歴史的れきしてきな建物たてものが多おおく残のこっています。これらは政治せいじや文化ぶんかの中心ちゅうしんだった時代じだいの様子ようすを今いまに伝つたえています。歴史れきしは町まちの姿すがたにも表あらわれています。
近畿地方きんきちほうに歴史的れきしてきな建物たてものが多おおいことから分わかることはどれですか。

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歴史れきしと現在げんざい

近畿地方きんきちほうは昔むかしの政治せいじや文化ぶんかの中心ちゅうしんとして発展はってんしました。現在げんざいも文化財ぶんかざいや伝統行事でんとうぎょうじが大切たいせつにされています。歴史れきしが現在げんざいの地域ちいきの特色とくしょくにつながっています。
近畿地方きんきちほうの現在げんざいの特色とくしょくは、どのように歴史れきしとつながっていますか。

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都みやこの文化ぶんかと京都きょうとの工芸こうげい

京都きょうとは長ながく都みやこがおかれ、朝廷ちょうていや寺社じしゃの行事ぎょうじ、人々ひとびとの暮くらしに使つかう品しなが求もとめられました。その需要じゅようにこたえて、織物おりもの・染物そめもの・焼物やきものなどをつくる職人しょくにんが技術ぎじゅつを受うけつぎ、より細こまかな工夫くふうを重かさねました。こうして歴史的れきしてきな文化ぶんかと技術ぎじゅつの蓄積ちくせきが、京都きょうとの伝統産業でんとうさんぎょうを支ささえる条件じょうけんになりました。
京都きょうとで伝統産業でんとうさんぎょうが発達はったつした過程かていとして、もっとも適切てきせつなものはどれですか。

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商業都市しょうぎょうとしから工業都市こうぎょうとしへ

江戸時代えどじだいの大阪おおさかには各地かくちの米こめや特産物とくさんぶつが集あつまり、商人しょうにんによって売買ばいばいされるしくみが発達はったつしました。明治時代めいじじだいになると、商業しょうぎょうで蓄たくわえられた資金しきん、水運すいうん、多おおくの働はたらき手てをいかし、紡績工場ぼうせきこうじょうなどが増ふえました。以前いぜんからの商業しょうぎょうと交通こうつうの基盤きばんが新あたらしい工業こうぎょうに利用りようされたことで、大阪おおさかは近代工業きんだいこうぎょうの中心地ちゅうしんちの1つになりました。
大阪おおさかで商業しょうぎょうの発達はったつが近代工業きんだいこうぎょうの成長せいちょうにつながったのは、なぜですか。

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港みなとの開港かいこうと神戸こうべの産業さんぎょう

神戸港こうべこうが外国がいこくとの貿易ぼうえきに開ひらかれると、海外かいがいから原料げんりょうや商品しょうひんが入はいり、国内こくないの品しなが輸出ゆしゅつされるようになりました。港みなとの周辺しゅうへんには、輸入ゆにゅうした原料げんりょうを加工かこうする工場こうじょうや、船ふねで運はこびやすい製品せいひんをつくる工場こうじょうが集あつまりました。さらに、外国がいこくとの交流こうりゅうを通とおして新あたらしい食文化しょくぶんかや製造技術せいぞうぎじゅつも伝つたわり、神戸こうべの食品工業しょくひんこうぎょうなどにいかされました。
神戸港こうべこうの開港かいこうが周辺しゅうへんの産業さんぎょうに与あたえた影響えいきょうとして、もっとも適切てきせつなものはどれですか。

4|大阪を中心とする大都市圏

商業の発展が、現在の大都市につながる

大阪は江戸時代から各地の米や特産物が集まる商業都市として発展しました。現在も多くの人が暮らし、仕事や商業などの機能が集まっています。

大阪府・総人口875万7千人全国3位
大阪府・人口密度4,596人/km²全国2位
商業が発達 → 人・資金が集まる → 都市が成長 → 現在の大都市圏へ

5|阪神工業地帯

大阪湾の港と広い工場用地を生かす

大阪湾沿岸には阪神工業地帯が発達しています。海を埋め立てて工場用地をつくり、港から原料を運び入れやすい臨海部には大工場が集まりました。市街地には部品加工などを担う中小工場もあります。

大阪府・金属製品全国2位製造品出荷金額
兵庫県・はん用機械器具全国1位製造品出荷金額
兵庫県・鉄鋼全国2位製造品出荷金額
港 + 埋立地 + 大工場・中小工場のつながり → 阪神工業地帯の発達
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湾岸わんがんに集あつまった工場こうじょう

近畿地方きんきちほうの大阪湾おおさかわんにそった地域ちいきでは、海うみをうめ立たてて広ひろい工場用地こうじょうようちがつくられ、阪神工業地帯はんしんこうぎょうちたいが発達はったつしました。港みなとを利用りようすると、海外かいがいなどから原料げんりょうを大量たいりょうに運はこび、できた製品せいひんを各地かくちへ送おくりやすくなります。さらに、大阪おおさかや神戸こうべなどの大都市だいとしが近ちかく、働はたらく人ひとと商品しょうひんを買かう人ひとのどちらも多おおいことが、工業こうぎょうの成長せいちょうを支ささえました。
この地域ちいきで工業こうぎょうが発達はったつした理由りゆうの組くみ合あわせとして、もっとも適切てきせつなものはどれですか。

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産業さんぎょうの広ひろがりと変化へんか

阪神工業地帯はんしんこうぎょうちたいでは、明治時代めいじじだいから大阪おおさかを中心ちゅうしんに、綿織物めんおりものなどをつくる工業こうぎょうが成長せいちょうしました。その後ご、港みなとに近ちかい土地とちに大おおきな工場こうじょうがつくられ、金属きんぞく・機械きかい・化学かがくなどの工業こうぎょうも発達はったつしました。生活せいかつや産業さんぎょうで必要ひつようとされるものが変化へんかすると、都市としの市場しじょうや交通こうつうをいかして、つくられる製品せいひんの種類しゅるいも広ひろがりました。
阪神工業地帯はんしんこうぎょうちたいでつくられるものが広ひろがった流ながれとして、もっとも適切てきせつなものはどれですか。

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大工場だいこうじょうと中小工場ちゅうしょうこうじょうのつながり

大阪湾おおさかわんの臨海部りんかいぶには、船ふねで運はこばれる原料げんりょうを使つかいやすい大工場だいこうじょうが集あつまりました。大阪市おおさかしの東側ひがしがわなどの市街地しがいちには、部品ぶひんの加工かこうや特別とくべつな技術ぎじゅつを担当たんとうする中小工場ちゅうしょうこうじょうも多おおくあります。工場こうじょうどうしが道路どうろなどで結むすばれ、部品ぶひんや材料ざいりょうをやり取とりすることで、地域全体ちいきぜんたいの生産せいさんが支ささえられています。
臨海部りんかいぶと市街地しがいちの工場こうじょうがともに生産せいさんを支ささえられるのは、どのような関係かんけいがあるからですか。

6|神戸港と貿易

港が近畿地方を海外と結ぶ

神戸港が外国との貿易に開かれると、海外から原料や商品が入り、国内の品が輸出されるようになりました。港は工業だけでなく、近畿地方と海外を結ぶ物流の拠点としても重要です。

神戸港 → 原料・商品の輸入と製品の輸出 → 工業・物流の発達

7|都市の外にも特色ある産業

和歌山は全国有数の果樹産地

近畿地方の特色は大都市や工業だけではありません。和歌山県では温暖な気候や斜面を生かした果樹栽培が盛んです。

和歌山県・みかん全国1位2024年
和歌山県・うめ全国1位2024年
和歌山県・かき全国1位2024年

8|データから近畿地方を考えよう

歴史・都市・港・工業が重なっている

京都・奈良の歴史文化、大阪の商業と人口、神戸港、阪神工業地帯、和歌山の果樹栽培。近畿地方では、昔からの地域の役割が現在の都市や産業にもつながっています。

歴史の中心 → 人・文化・商業が集まる → 都市と交通が発達 → 港・工業・現在の産業へ

まとめ

近畿地方は「歴史と現在をつなぐ」とわかりやすい

近畿地方には、歴史や文化の中心だった京都・奈良、商業都市として発展した大阪、港を生かした神戸があります。大阪湾沿岸には阪神工業地帯も発達しました。都市ごとの役割と、昔から現在までのつながりを意識して理解しましょう。