小学6年生の算数|比

6:4と3:2は、なぜ同じ?
「比」が表す関係を図から考えよう。

比は、2つの量の関係を表す方法です。数字だけを見て計算するのではなく、「同じ関係」とはどういうことかを図で確かめながら、等しい比・比の値・比を使った分け方まで学びます。

START|比って何だろう?

2つの量の関係を「:」で表す

赤い玉が6こ、青い玉が4こあります。赤い玉の数と青い玉の数の関係は、6:4と表せます。これを「比」といいます。

赤 6こ
青 4こ

6:4は「6こと4こ」という数だけではなく、赤と青がどんな関係になっているかを表しています。

STEP 1|同じ関係を見つける

6:4と3:2は、なぜ同じ比なの?

赤6こ・青4こを、それぞれ同じように2つのまとまりに分けると、1つのまとまりは赤3こ・青2こになります。数は半分になっても、赤と青の関係は変わっていません。

6:4両方を÷2 →3:2

反対に3:2の両方を2倍すれば6:4、3倍すれば9:6になります。

3:2×2 →6:4×1.5 →9:6
大切

比の両方に同じ数をかけたり、同じ数で割ったりしても、比の関係は変わりません。

比を簡単にする

12:8なら、両方を4で割って3:2にできます。分数を約分するときとよく似ています。

比

12:8 → 3:2

両方を4で割る。

分数

128 → 32

分子と分母を4で割る。

STEP 2|比の値

「比」と「比の値」は、何が違う?

赤い玉が6こ、青い玉が4こなら、赤と青の数の関係は6:4と表せます。これが「比」です。

では、「赤い玉の数は、青い玉の数の何倍?」と聞かれたらどうでしょう。赤6こを青4こで比べるので、6÷4と計算します。

比

赤:青 = 6:4

2つの数量の関係を「:」で表したもの。

比の値

6÷4 = 32 = 1.5

前の量が、後ろの量の何倍かを表す数。

なぜ割り算?

6:4の比の値は「6は4の何倍か」を表します。「6は4の何倍?」は6÷4で求めるので、比 a:b の比の値は a÷b になります。

等しい比は、比の値も同じ

6:4と3:2は、どちらも同じ関係を表していました。比の値を求めて確かめてみます。

6:4

6÷4 = 64 = 32

3:2

3÷2 = 32

どちらの比の値も 32。つまり、数の大きさが違って見えても、比の値が同じなら同じ関係を表していることが分かります。

※ 比の値は分数で表すことも、小数で表すこともできます。たとえば 32 と1.5は同じ大きさです。

STEP 3|わからない数を求める

2:3 = 4:x。xはいくつ?

まずは、等しい比の意味から考えます。2から4へは2倍になっているので、3も同じように2倍します。

2 → 4×23 → 6

したがって、x=6です。この方法は倍率がすぐ見つかるときに分かりやすい方法です。

計算テクニック

たすきにかけても求められる

2:3=4:x では、外側どうしの積と内側どうしの積が等しくなります。

2 × x=3 × 4

2x=12 → x=6

倍率がすぐに見つけにくいときにも使える方法です。これは 23 = 4x という等しい分数の関係から考えることもできます。

STEP 4|比を実際の量に戻す

600mLを2:3に分けるには?

2:3は、「2つ分」と「3つ分」に分けるということです。全部では2+3=5つ分になります。

12345

600mLを5つ分に分けるので、1つ分は600÷5=120mLです。

2つ分

120×2=240mL

3つ分

120×3=360mL

なぜ「2+3」をするの?

2:3の「2」と「3」は、600mLそのものではなく何こ分ずつに分けるかを表しています。全部は2つ分と3つ分を合わせた5つ分。だから、まず2+3をします。

つまずきポイント

600÷2や600÷3から始めるのではありません。全体が何こ分なのかを先に考えます。

CHECK|自分で解いてみよう

数学クエスト「比」の5問に挑戦

ここまで学んだ「比の表し方」「比の値」「等しい比」「比を簡単にする考え方」「比を使って分ける考え方」を、実際の問題で確かめます。

数学クエスト|比0 STUDY POINT 0%

0 / 5 QUESTIONS CLEAR

比のまとめ

比は「2つの量の関係」を見るための道具

比の両方を同じ数でかけたり割ったりしても関係は変わりません。比の値はa:bならa÷b。実際の量を比で分けるときは、まず比を足して「全部で何こ分か」を考えます。